コロナ後遺症

コロナ後遺症とは

コロナウイルス感染症の後遺症に苦しんでいる方がいます。後遺症の原因は明らかになっておらず、感染したあとも長期にわたり不快な症状がつづく場合があるといわれております。

コロナ後遺症の症状について

コロナウイルスによる後遺症にはさまざまな症状がありますが、おもに呼吸器の症状や、倦怠感などを訴えられる方が多いといわれています。

咳、呼吸困難

「咳がでる」「なんとなく息苦しい」といった症状は、コロナウイルス後遺症のなかでも最も一般的な後遺症のひとつといわれています。コロナウイルスに感染し、肺炎になると肺のなかの間質が傷つきます。間質が傷つき線維化が起こると、肺が硬くなったり、ふくらみにくくなり、酸素を取り込みにくい状態になります。これにより「息が苦しい」といった症状が起こると考えられています。

だるさがつづく

コロナウイルス感染後の倦怠(けんたい)感は約10人に1人の割合で発症すると報告されています。倦怠感は、重症だった人だけでなく軽症者にも出現しやすいといわれています。軽い家事や会社への出勤だけでだるさがひどくなり動けなくなる人も多く、周りの理解も得られにくく非常に厄介な症状のひとつです。メカニズムはまだ明らかになっていませんが、免疫機能が原因で起こる症状と考えられています。

味覚・嗅覚障害

「味がしない」「においが分からない」などの症状が現れます。味覚・嗅覚障害はコロナウイルス後遺症のなかでも比較的多い症状といわれています。味覚・嗅覚障害が起こると、食欲がなくなり栄養不足が進行したり、味付けが濃くなり塩分過多になったり、間接的に健康に影響が及ぶことがあるため注意が必要です。ウイルスは、以下の2つの方法で人の嗅覚や味覚を障害すると考えられています。

①ウイルスが味覚や嗅覚にかかわる神経を障害する
②ウイルスに対する免疫応答によりが炎症細胞が浸潤し、二次的に味覚・嗅覚が障害される
臨床では、風邪による味覚障害はあまり珍しくありません。コロナウイルス感染症による味覚障害も、同じ理由で起こっていることが考えられています。

脱毛

コロナウイルス後遺症の皮膚症状のなかで、脱毛はもっとも多い皮膚症状といわれています。発症から数か月後に大量に毛髪が抜け始めて、部分的ではなく全体的に抜ける傾向があります。見た目を損なうため、精神的にもダメージを受けやすい症状のひとつです。ウイルス感染にともなうストレスによって、抗ストレスホルモンが分泌され、成長期の毛包が休止期に移行しやすくなったのではないかと考えられています。また、もともと脱毛リスクが高かった場合は、症状が長引く可能性があります。

コロナ後遺症の原因について

コロナウイルス感染症は、からだのさまざまな部位の細胞で炎症を起こす病気です。また、コロナウイルスは肺や血管内に存在する受容体に付着することで、血液に乗って他臓器まで運ばれることがわかっています。この受容体は、心臓や腎臓、腸管、脳、膵臓など、あらゆる臓器に存在するため、コロナウイルスが受容体を介しそれぞれの臓器の細胞に侵入することで不快な症状をもたらすと考えられています。また、コロナウイルスに感染すると、ウイルスを退治するために体内で炎症反応が起きます。通常なら、ウイルスが進入すると「ウイルスを排除する免疫細胞」「その働きを抑える免疫細胞」が適切に対応して、効率よく回復します。

 

しかし、コロナウイルスの場合、この反応がうまくコントロールできず、免疫細胞が無秩序に産生することがわかっています。コロナウイルス後遺症の原因はまだ明らかになっていませんが、これらの異常な化学反応が起こることで、多臓器を損傷し不快な症状を引き起こしていると考えられています。

 

さらに、血管の内側にも受容体は存在します。血管内皮の細胞にコロナウイルスが進入すると、血管が炎症を起こし腫れてしまいます。これにより、血流が悪くなり多臓器に栄養や酸素が行き渡らない状態になり損傷を与えます。また、細かい仕組みは分かっていませんが、血管内皮が炎症を起こすことで、血が固まりやすくなり血栓が形成されやすくなると考えられています。コロナウイルス感染症の症状が軽い場合でも、さまざまな部位にダメージを受けている可能性があり、それが後遺症の原因になっているのでは、とも考えられています。

コロナ後遺症の治療

コロナウイルス後遺症は解明されていないことが多く、根本的な治療法はまだ確立していないため、対処療法が中心となります。 当院では、漢方薬と西洋薬を患者さま一人一人の後遺症の状況に応じて組み合わせ、症状の改善に取り組んでいきます。また、自律神経や精神神経の障害を起こしていると考えられる場合も、漢方薬や西洋薬、さらには生活習慣に関する指導などを行っていきます。

 

コロナウィルス後遺症は心理的要因が症状の原因になっていることが考えられるため、身体(器質的疾患)と精神(心理的要因)の両面からのアプローチが必要と考えられています。

 

後遺症をひとりで抱えてしまっては、さらに症状は悪化してしまいます。悪化の予防のためには、家族や職場の理解も必要になります。まずは専門家である医師の診断を受け、自分の今の状態を明らかにしていくことが大切です。

近隣でお困りの方はご相談ください

コロナウイルス感染症に関しての問題はまだ解決されていないものが多いです。コロナウイルス後遺症の症状は、時間が経過するとともに治まる場合もありますが、完治までの期間も明らかになっていません。

当クリニックでは、患者さまの体と心に寄り添って、コロナウィルス感染症、後遺症の改善に取り組んでいきますので、まずはお気軽にご相談ください。