漢方内科
漢方治療を行う理由
漢方は診療科目を問わず、さまざまな不調・疾患に対応できます。自覚症状はあるものの検査では異常が見つからない方、病名や原因がわからず、どの病院に行けばいいのかわからない方はぜひなかたにクリニックにご相談ください。患者様の生活や環境などを伺い、なぜその症状が出るのか、どうしたら回復するのかを会話を通して一緒に考えていきます。
心身の不調の根本的な原因にアプローチ
東洋医学には「心身一如」という考え方があります。心と体は密接な関係でつながっており、相互に影響しあうという意味です。体の不調の原因は心の不調(ストレスなど)からきていることは多いです。また、体の不調を治すことで、心の不調も治ったということも少なくありません。
医師から一言
患者さんにはよく火山に例えて説明しています。ストレスを溜めるという事は、マグマを溜めた火山と同じようなものです。今まで溜めてきたストレス(マグマ)は、辛い症状として表出(噴火)します。噴火が一時的におさまっても、マグマが溜まっている限り、再び噴火するかもしれないし別の火口から噴火するかもしれません。不調になった根本的な原因を改善しないと、今悩んでいる症状が落ち着いても、再発したり別の症状になってあらわれたりします。
ただ、根本的な原因というのは、職場や家庭環境における人間関係のストレスが多いものです。私は医者なので、患者さんの職場や家庭環境を直接変化させることはできません。しかし漢方を処方することで、心身の辛い状態を軽減させることはできます。辛い状態が和らぐと気持ち的にも楽になり、次第に周囲を冷静に見る余裕が生まれてきます。気持ちの余裕が出てくれば、話し方や聞き方、考え方なども変化し改善していくでしょう。自分が変われば周囲の人たちも変わっていきます。
根本的な原因が解決に向かうよう、患者さんの気持ちに寄り添い、どう対処していくのかを一緒に考えていきます。
漢方とは
漢方とは一言で言うと人間が自ら治ろうとする力を回復させる医学です。当院ではよく植物に例えて患者様にご説明しています。例えば、植物の葉が変色したとき(症状が出たとき)、変色した部分を治そうとするのではなく、植物の根や土(患者さんの体質や環境)に着目します。漢方医学の考え方では、体のバランスは「気・血・水」があり、それが滞ったり不足したりすることで身体の不調として表れます。全身のバランスを整えるために漢方薬を処方し、体質を改善することで回復力を高め、健康的な体作りを目指します。