漢方治療にいい印象がない方へ
「漢方を飲んでも効かなかった」そんな患者さんが多い理由
漢方は診療科目を問わず、さまざまな不調・疾患に対応できますが、西洋医学のように、頭痛だからロキソニン、高血圧に降圧剤といった病名だけで判断した投与で効果を出すことが難しい治療です。漢方は「症状」に直接的に働きかけるのではなく、その「症状の根本的な原因」にアプローチするものだからです。したがって漢方を処方する医師が症状だけではなく、その奥に隠れている根本的な原因に目を向けて治療する必要があります。しかし日本では医師の資格があれば非専門医でも漢方を処方できてしまうので、担当する医師と患者さんの相性によっては「漢方を飲んでも全く効果がなかった」という体験をしてしまうことになります。
漢方のそもそもの役割
ストレスや外界からの影響(ウイルスや天候など)や遺伝などが原因となり、身体のさまざまな不調は引き起こされます。この不調を治療するにあたり最も理想的な解決方法は不調の原因そのものをなくすことですが、それは簡単ではありません。しかし人間の身体は元々のいい状態に戻ろうとする自然治癒力が働くので、原因そのものが解決していなくても体調が少し良くなったりします。その元々のいい状態に戻ろうとする力を後押しするのが漢方です。
「漢方が効かない」はなぜ起こるか
実は漢方というのは西洋医学のように「頭痛だからロキソニン」「高血圧だから降圧剤」といった病名投与では効いたり効かなかったりするものです。漢方と不調は、鍵と鍵穴の関係のようものなので、患者さんごとにぴったり合う処方(漢方薬の組み合わせ)を見つけ出す必要があります。この処方の見つけ出し方が難しいのですが、日本では医師の資格があれば非専門医でも漢方の処方ができてしまうため、鍵と鍵穴が合わない処方が行われることが少なくありません。
漢方はこんな症状にも効く
内科的な疾患はもちろんですが、当院で喜ばれているのは整形的な疾患への治療です。肩こり、腰痛(脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニア・ぎっくり腰など)、五十肩、膝痛(水が溜る)、更年期の関節痛などの痛みに対して漢方は効果を発揮します。整形外科での治療は鎮痛剤やシップ、注射が多いと思いますが、それとは違った改善効果が得られることがあります。
こんな症状でお困りの方はご相談ください
内科に通っていて
降圧剤内服を減らしたい方/降圧剤内服するも血圧が安定しない方/睡眠剤に頼ってしまい減らしたい方/ガスター・レバミピドなど内服しても胃の症状がよくならない方/お通じがうまく出ない方/下痢傾向が改善しない方/慢性頭痛・動悸・息がしずらい・喉が詰まるなどの症状が改善しない方
整形外科に通っていて
痛み止めと湿布、注射、理学療法で改善しない方
皮膚科に通っていて
咳軟膏・内服で改善せず症状が再燃する方
婦人科に通っていて
月経前症候群、更年期症状が改善しない方
小児科に通っていて
朝起きれず不登校(≒起立性調節障害)、虚弱体質、腹痛、頭痛に悩まされている方
耳鼻科に通っていて
蓄膿、めまい、花粉症が改善しない方